ディズニーランドというすばらしい施設(いつもピカピカ)やすばらしいサービス(キャストの笑顔や親切)の裏側には、「ここまでやるのか!」と驚くような現場の努力やこだわり、仕事に対する厳しい姿勢、効率的なしくみがあるそうだ。 これは、デイサービスの現場においても、なんとか取り入れていきたいものだと思い、勉強していく中で、ウォルト・デイズニーが考えていた、「仕事の分類」というものがとても参考になった。 たった2種類に分類していて、とてもシンプルでわかりやすい。 それは、「作業」(Duty デューティー)と「役割」(Mission ミッション)だ。 マニュアルに関して、ディズニーランドの仕組みの本を読むと、7割がマニュアルで残り3割を自分で判断して行動する、というようなことが書いてあったりするが、このことに関して「ディズニーの現場力/大住 力 著」がとても分かりやすかった。 7割、3割、と聞いてもその基準が曖昧だったが、この本ですっきりとした。 「作業」の部分は細部きっちりと、マニュアル化されているとのことだ。 日々の作業の部分は100パーセント細かすぎるくらいに決められている。テーブルを拭くときには、拭いた後の3センチくらいと重ねるようにして、新しい部分を拭く。とか、工具をしまうときの金槌の向きまで。 「あの人がやると、こう。この人がやると、こう。」というようなことって、けっこう心理的にストレスになることも多い。どっちが正解なのか、考えたくなくても、考えてしまうこともある。 そういったことを一切なくす、ということだと思う。 そして、「役割」。 「役割(ミッション)」の定義は「ゲストに『ハピネス』を届ける」と決められている。 そして、この「ハピネスを届ける」というミッションには、 マニュアルがない 、のだそうだ。 この本には書いていなかったが、「作業」の部分に自己判断がないので、つまり、全く考えないですむ。 そしてそこを考えない分、マニュアルにはない「ゲストに『ハピネス』を届けるという「役割(ミッション)」に思考の全てを集中することができる。 これはとてもすばらしい仕組みだと思った。 介護の現場でよくあるのは、先輩が後輩に「自分で考えて行動できるようになりなさい」と指導する場面である。 この時の行動の種類が、「作業」で
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