昭和15年(1940年)の春、横浜にある美しい三溪園。そこは小学2年生のミエにとって、特別な場所でした。三溪園の隣にある間門小学校での授業が終わると、ミエはいつも友達と一緒に三溪園で遊んでいました。その庭のような公園で、彼女らは石蹴りや缶蹴り、かくれんぼといった遊びに夢中になっていました。
三溪園の隣にあった砂浜では、潮干狩りをして楽しむこともありました。ミエが獲ったあさりは、家に持ち帰り、お母さんが美味しい味噌汁に変えてくれました。その味噌汁は、ミエとお母さんにとって特別なひとときをもたらしました。
季節は移り変わり、春には桜の花が三溪園を彩り、ミエはその美しさに魅了されました。
夏には、池で水鳥が優雅に泳ぐ姿を眺め、時にはちょっとしたいたずらで鳥たちを驚かせて遊んでいました。
秋には、園内の紅葉が彩りを添え、その美しさにミエはいつも心を奪われていました。
ミエの日常は、三溪園とその周辺の自然、そして家族との温かい時間に彩られ、彼女の心に深い印象を残しました。それは、彼女が大人になっても忘れられない貴重な思い出となりました。
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