今日は泉の森で散歩です。
朝から雲ひとつない青空。車を降りた瞬間に、
「うわぁ、空がきれい!」
「今日は絶対、いい散歩になるね」
と、もう気分はすっかりお出かけモードです。
遊歩道を歩き始めると、両側の木々が一気に視界に入ってきました。
赤、オレンジ、黄色、そしてまだ少し残っている緑。紅葉のグラデーションが本当に見事で、
「ここ、写真撮ろうよ」
「ちょっと待って、あっちの色づきもすごいよ」
と、数歩歩いては立ち止まり、何度もカメラを向けました。
ベンチに腰かけて見上げると、頭上いっぱいに広がる紅葉のトンネル。木漏れ日が差し込んで、葉っぱが光を受けてキラキラと輝いています。
白樫の池まで来て、水面をのぞき込むと、静かな水鏡の中にも紅葉がくっきり。
「池にも紅葉が映ってるね」
「本当に絵みたいだね」
と話していると、ふと、水の中を泳ぐ影に目が止まりました。
「…あれ? ちょっと色が違う?」
「ほんとだ、白いのがいる!」
よく見ると、白い体に赤と黒の模様。
なんとニシキゴイです。
今までここでは黒いコイしか見たことがありませんでした。
黒いコイたちの間を、ひらひらと尾びれを揺らしながら泳ぐニシキゴイは、とても目立っていて存在感たっぷり。
「泉の森でニシキゴイを見るの、初めてだね」
「いつからここにいるんだろう。また会えるかな」
そんなことを話しながら、しばらく池のほとりで見入ってしまいました。次に来たときも、同じ場所で探してみたくなる、うれしい発見です。
帰り道、時々ふわっと風が吹くと、頭上から紅葉した葉っぱが舞い降りてきます。
落ち葉が空中でくるくる回りながら、太陽の光を受けてきらきら光る様子は、まるで小さなショーを見ているようでした。
「空気、おいしいね」
「たくさん歩いたのに、全然いやな疲れ方じゃないね」
足もとはカサカサと落ち葉の音。
胸いっぱいに吸い込むひんやりとした空気。
気がつけば、体も心もすっかりリフレッシュしていました。
今日は泉の森で、
きれいな紅葉と、初めて見るニシキゴイ、
そして舞う落ち葉と澄んだ空気をたっぷり味わえた、
とても気持ちの良い午前中の散歩でした。





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